新潟のタクシー求人とタクシー会社比較|結論

この記事の結論

新潟県のタクシー運転者の年間推計額は359万6,400円で、全国(450万8,200円)より91万1,800円低い水準です(令和7年賃金構造基本統計調査、全タク連の第4表)。
同じ統計の県内の運転の仕事では、営業用大型トラック549万8,300円、バス388万600円、営業用中小型トラック369万4,800円で、タクシーは4職種のうち最も低い額です。月間労働時間はタクシーが191時間で、全産業(173時間)より18時間長くなっています。
ただし令和6年は276万6,500円で、令和7年は1年で82万9,900円(30.0%)増えています(前年比は本記事が両年の値から計算)。同じ期間に推計労働者数が大きく変わっており調査対象の入れ替わりの影響も考えられるため、単年の値だけで判断しないことが大切です。
県内の法人タクシーは107者・2,314両(2025年の運賃改定要請の受付時点)で、2025年12月22日に新潟市中心部(旧新潟県A地区)は改定率12.93%、それ以外の県内全域(旧新潟県B地区)は9.79%の運賃改定が実施されました。
公式の採用ページで条件を確認できた都タクシー、はとタクシー、新潟第一交通の3社は、いずれも二種免許の取得制度を公表しています。

「新潟 タクシー 求人」で調べると、求人サイトの一覧や「月収〇〇万円可能」といった広告が多く並びます。しかし、年収の水準は公的統計、給与保障や勤務形態は各社が自分の採用ページに書いている内容がいちばん確かな情報です。

この記事では、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」の都道府県別の職種表(令和5〜7年)、全国ハイヤー・タクシー連合会(全タク連)の集計、国土交通省北陸信越運輸局の運賃改定と準特定地域の公示、一般社団法人新潟県ハイヤー・タクシー協会の運賃表、そして県内3社の公式採用ページだけを使って、年収と会社の条件を順位を付けずに整理します。都道府県別の一覧はタクシー運転手の年収(都道府県別)にまとめています。

新潟のタクシー運転手の年収|359万6,400円、全国23位

全タク連が厚生労働省の統計をもとに作成した「『令和7年賃金構造基本統計調査』によるタクシー運転者の現況」(2026年10月6日付の訂正版【最新版】)第4表の新潟の行は次のとおりです。年間推計額は「6月分のきまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額」です。

項目(新潟)タクシー運転者全産業労働者差
月間労働時間191時間173時間タクシーが18時間長い
年間推計額3,596,400円4,626,500円1,030,100円(全産業が高い)
(参考)令和6年調査の格差1,409,400円格差は379,300円縮小

第4表の47都道府県の年間推計額を本記事で並べ替えると、新潟は23位です。なお、第4表の「対前年増減」の列(新潟は-37万9,300円)は、年収の増減ではなく「全産業との格差」の前年からの増減です。年収の前年比は、次の表のように各年の年収から別に計算する必要があります。

3年間の推移|293万円、277万円、360万円と大きく動く

賃金構造基本統計調査の都道府県別第3表(一般労働者・産業計)の新潟県のタクシー運転者の値です。年間推計額と前年比、推計労働者数(表の「十人単位」を10倍した値)は本記事の計算です。

調査年年間推計額前年比(本記事の計算)きまって支給する現金給与額(月)年間賞与平均年齢勤続年数月間実労働時間推計労働者数
令和5年2,931,400円-236,300円95,800円60.9歳14.3年185時間約3,710人
令和6年2,766,500円-5.6%219,000円138,500円62.1歳11.8年184時間約1,620人
令和7年3,596,400円+30.0%273,100円319,200円60.6歳16.1年191時間約1,210人

令和7年は月の給与が5万4,100円、賞与が18万700円増えました。一方で推計労働者数は約3,710人から約1,210人へ大きく変わっており、標本に入った事業所の入れ替わりの影響が大きいと読むのが慎重です。全タク連も第4表の注1で、タクシー運転者に係る調査対象事業所数は限られ、小規模な都道府県では実情が正確に反映されていない可能性があると注意しています。3年の単純平均は約309万8,100円です。

令和7年の内訳は、所定内給与額22万6,000円、時間外・深夜手当などの超過分(きまって支給する額との差)4万7,100円、年間賞与31万9,200円です。賞与は年収の約8.9%を占めます。歩合給の計算の仕組みはタクシーの歩合給の計算と足切りで解説しています。

県内のバス・トラックと比べる|年収は4職種で最も低い

同じ令和7年の都道府県別第3表の新潟県の欄から、自動車運転の職種を並べました。1時間あたりは年間推計額を月間実労働時間の12倍で割った本記事の計算値です。

職種(新潟県)平均年齢月間実労働時間きまって支給する現金給与額(月)年間賞与年間推計額1時間あたり
タクシー運転者60.6歳191時間273,100円319,200円3,596,400円約1,569円
バス運転者53.3歳183時間280,600円513,400円3,880,600円約1,767円
営業用大型貨物自動車運転者50.4歳207時間375,300円994,700円5,498,300円約2,213円
営業用貨物自動車運転者(大型車を除く)48.9歳194時間277,300円367,200円3,694,800円約1,587円

新潟県では、タクシーの年間推計額は中小型トラックより9万8,400円、バスより28万4,200円、大型トラックより190万1,900円低い結果です。1時間あたりで見ても約1,569円で、中小型トラック(約1,587円)とほぼ同じ水準です。タクシー運転者の平均年齢は60.6歳で、ほかの3職種より7〜12歳ほど高くなっています。全国の比較はタクシー・バス・トラックの年収比較を参照してください。

新潟のタクシー市場|107者・2,314両、交通圏ごとの車両数と売上

北陸信越運輸局の発表(2025年4月17日)では、運賃改定の対象となった新潟地区(新潟県全域)の法人タクシーは107者・2,314両です。このうち運賃改定を要請したのは39者・1,435両(62.01%)でした。

県内のうち新潟・長岡・上越の各交通圏と柏崎市A・新発田市Aは、タクシー特措法の「準特定地域」に指定されています。同局が2026年8月31日に公示した令和7年度末の車両数と、国土交通省が公表した令和5年度の日車営収(法人タクシー1日1車あたりの営業収入、速報値)は次のとおりです。

営業区域(交通圏)令和7年度末車両数適正車両数(上限)日車営収 平成13年度日車営収 令和5年度
新潟交通圏870両639両27,171円28,769円
長岡交通圏270両243両24,445円25,901円
上越交通圏148両134両29,430円25,003円
柏崎市A46両42両31,834円30,029円
新発田市A55両42両24,496円25,084円

日車営収は1台の車の1日の売上で、複数の乗務員が交代で使うため乗務員1人の売上とは一致しません。新潟交通圏は車両数が最も多く、令和5年度の日車営収は2万8,769円でした。上越交通圏と柏崎市Aは平成13年度より下がっています。営業区域の考え方はタクシーの営業区域で解説しています。

2025年12月の運賃改定|旧A地区12.93%、旧B地区9.79%

北陸信越運輸局は2025年11月21日に新潟地区の運賃を改定・公示し、2025年12月22日から実施されました。普通車の上限運賃は次のとおりです。

運賃ブロック改定前(普通車・上限)改定後(普通車・上限)改定率
旧新潟県A地区初乗り1.0km 610円、加算246mごと80円初乗り1.01km 700円、加算274mごと100円12.93%
旧新潟県B地区初乗り1.03km 600円、加算243mごと100円初乗り1.08km 700円、加算226mごと100円9.79%

旧新潟県A地区は、新潟市のうち2005年3月21日の合併前の新潟市と、同日に編入された旧豊栄市・旧亀田町の区域、および聖籠町です。旧B地区はそれ以外の県内全域です。新潟県ハイヤー・タクシー協会の運賃表によると、魚沼・十日町・上越の一部などでは冬季に2割増の割増運賃があります(地域ごとに期間が異なる)。

前回の改定(旧A地区は2022年9月、改定率10.59%。旧B地区は2023年10月、改定率10.19%)の後、北陸信越運輸局は賃金の改善が一定水準に届いていない事業者(旧A地区12社、旧B地区26社)を調査し、2025年7月25日に「指導に至る事業者は確認されませんでした」と公表しています。運賃が上がった分がどう給与に回るかは各社の賃金規定によります。仕組みはタクシーの運賃改定と収入にまとめています。

新潟のタクシー会社比較|公式採用ページで条件を確かめた3社

新潟県内に営業所があり、会社の公式採用ページ(グループの採用サイトを含む)で給与・勤務・二種免許の取得制度・応募資格を確認できた3社を、五十音順で並べます。順位や優劣を示すものではありません。県内のほかの会社は、公式サイトに採用条件の記載が見つからなかったため対象外としました。

会社(五十音順)勤務地(公表どおり)給与(公表どおり)二種免許の取得応募資格
新潟第一交通株式会社(第一交通産業グループ)新潟市西区鳥原(本社営業所)。ほかに小針営業所・亀田営業所でも募集給与例 月収18万3,000円〜25万円以上(基本給+業績歩合給+諸手当)。未経験者は乗務後3か月間の給与保障あり(額は公表なし)。二種免許取得期間と研修期間は日当を支給取得費用は全額会社負担普通1種免許取得後3年以上、または普通2種免許保持者。AT限定可。年齢の記載なし
はとタクシー株式会社新潟市中央区高志日勤 月給207,836円〜、夜勤 月給233,446円〜、隔日勤 月給220,395円〜(いずれも歩合給別途)二種免許取得制度あり(普通免許取得3年以上なら最短8日)。費用負担の記載なし21歳以上、普通二種免許(取得制度あり)
都タクシー株式会社新潟市中央区下所島・西区寺尾・北区豊栄の各営業所月給215,251円+歩合給(1か月売上45.5万円以上で超過額の約50%)。養成教育研修中(1〜2か月程度)は月給200,000円取得養成制度あり。費用は会社が全額負担(試験手数料・交付手数料を除く)普通二種免許、または普通免許取得後3年以上

「普通免許取得後3年以上」は二種免許の通常の受験資格です。取得後1年以上で受けられる特例の教習は二種免許の受験資格特例教習、会社の養成制度の見方は二種免許の養成制度で解説しています。

新潟第一交通|3つの勤務形態と乗務員負担の明示

第一交通産業グループの採用サイトによると、本社営業所の勤務は昼勤8時〜18時(月平均24日程度)、夜勤18時〜3時(同)、隔日勤務7時〜2時(月平均12日程度)で、休日は月5〜6日程度です。仕事は無線営業・流し営業・待機営業で、クレジットカード手数料や各種割引手数料、無線代、リース代などの乗務員負担はないと明記しています。同じサイトの新潟県の求人一覧には、女性専用の求人(小針営業所・亀田営業所など)も掲載されています。

はとタクシー|日勤・夜勤・隔日勤と短時間勤務

はとタクシーの採用ページでは、日勤7時30分〜16時30分(実働8時間)、夜勤18時〜翌3時(実働8時間)、隔日勤7時30分〜翌1時30分(実働16時間・月13勤務)、朝夕の短時間勤務(5時〜10時と16時〜21時の間で4時間程度、時給1,100円〜)から選べます。日勤・夜勤は週休制(シフト制)です。賞与年2回、退職金制度ありとしています。会社の情報ははとタクシーの会社ページへ。

都タクシー|隔日勤務と月2回の3連休

都タクシーの求人案内では、正社員の勤務は1日おきの隔日勤務(例:8時〜翌2時、6時〜24時)で、3日連続の休みが月2回あります。賞与は年2回(6か月の売上査定による)で、退職金制度はないと明記しています。同社のQ&Aでは、配車の仕事が5分の4以上を占めること、重大過失事故でも自己負担が莫大になることはないこと、指定の補充店なら燃料の立替は不要であることを説明しています。入社10年目の月収例は31万6,000円(2025年10月実績)です。会社の情報は都タクシー(新潟)の会社ページへ。

新潟でタクシー求人を比べるときの確認項目

  1. 営業区域:新潟交通圏、長岡交通圏、上越交通圏などで、1日1車あたりの売上や車両数が違います。
  2. 運賃改定後の賃金規定:2025年12月の改定後に歩合率や足切り額が変わったかどうか。
  3. 保障の期間と額:研修中の月給や乗務後の保障が何か月か、保障額はいくらか。読み方はタクシーの給与保障の仕組みで解説しています。
  4. 勤務形態と休日:隔日勤務の月の乗務回数、日勤・夜勤の週休の数え方。ルールはタクシーの隔日勤務を参照してください。
  5. 賞与と退職金:統計上の新潟県の賞与は年31万9,200円で、退職金制度の有無も会社で違います。
  6. 冬季の働き方:冬季割増のある地域では、冬の売上の動きを確認しておくと判断しやすくなります。

県内の求人は新潟県のタクシー求人、市ごとには新潟市・長岡市・上越市のページから探せます。条件別には二種免許の養成制度ありの求人・給与保障ありの求人・未経験歓迎の求人で絞り込めます。会社の選び方はタクシー会社の選び方、未経験から始める流れは未経験からタクシードライバーになるにはにまとめています。

出典・一次情報

本記事の数字は、次の公表資料と各社の公式採用ページに基づいています(いずれも2026年10月閲覧)。年間推計額・前年比・平均・1時間あたり・差額・割合・順位は、公表値から本記事が計算したものです。

  • 一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会「『令和7年賃金構造基本統計調査』によるタクシー運転者の現況」(令和8年5月、2026年10月6日付の訂正版【最新版】)第4表・注1 taxi-japan.or.jp(PDF)
  • 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(令和5年・6年・7年)一般労働者 都道府県別第3表(都道府県、職種(特掲)、性別) e-Stat(令和7年)
  • 国土交通省北陸信越運輸局「新潟地区のタクシー運賃改定要請(申請)状況について」(2025年4月17日) wwwtb.mlit.go.jp(PDF)
  • 国土交通省北陸信越運輸局「新潟地区のタクシー運賃を改定します」(2025年11月21日) wwwtb.mlit.go.jp(PDF)
  • 国土交通省北陸信越運輸局「タクシー運賃改定実施に伴う労働条件の改善状況の調査結果について(旧新潟県A地区及び旧新潟県B地区)」(2025年7月25日) wwwtb.mlit.go.jp(PDF)
  • 国土交通省北陸信越運輸局 公示「準特定地域における適正と考えられる車両数について」の一部改正(2026年8月31日) wwwtb.mlit.go.jp(PDF)
  • 国土交通省「タクシー事業の準特定地域における輸送実績(速報値)の公表について」(2024年7月、準特定地域における令和5年度速報値) mlit.go.jp
  • 一般社団法人新潟県ハイヤー・タクシー協会「タクシーの運賃・料金」 haitaku-niigata.or.jp
  • 第一交通産業グループ 採用サイト「新潟第一交通株式会社 本社営業所の求人」 daiichi-koutsu-saiyo.com/新潟県の求人一覧 同
  • はとタクシー株式会社「新潟市タクシー求人」 hatotaxi.jp
  • 都タクシー株式会社「求人案内」 miyako-taxi.com

数字の範囲について

賃金構造基本統計調査の新潟県の数字は県全体の値で、市や交通圏ごとの年収は公表されていません。対象は企業規模10人以上の企業で働く一般労働者で、個人タクシーは含みません。額は税・社会保険料を引く前の額面です。日車営収は法人タクシーの数字です。会社の公表条件は閲覧日時点のもので、営業所や勤務形態によって異なる場合があります。応募前に最新の募集要項と面接で確認してください。