テストドライバー・自動運転開発ドライバーの求人|結論

この記事の結論

自動運転のテストドライバーの求人は、自動運転の開発会社の公式採用ページに出ています。
2026年10月17日に確認できたのは、Turing(東京都大田区)の自動運転開発ドライバー、T2(神奈川県海老名市)の大型トラックのオペレーションドライバーとテストドライバー、Wayve(東京・横浜)の Vehicle Safety Operator などです。
仕事はデータ収集の走行、自動運転AIのテスト・評価走行、自動運転中の監視と介入、エンジニアへの報告が中心です。
免許の条件は普通免許(一種)または大型免許で、二種免許を必須にした求人はありませんでした。給与はTuringが時給2,500円〜4,500円、T2が月収28.5万円〜60万円など(いずれも公表額)、Wayveは公表なしです。

自動運転の開発では、実際の道路を走ってデータを集め、AIの運転を試して評価する人が欠かせません。その仕事が「テストドライバー」「自動運転開発ドライバー」「セーフティオペレーター」などの名前で募集されています。

この記事では、会社が自ら公開している採用ページの求人だけを使い、仕事内容・勤務時間・給与・応募条件を原文に沿って整理します。派遣会社経由で雇用先がわからない求人や、まとめサイトの情報は使っていません。会社の順位づけはしていません。自動運転とタクシーの仕事全体の話はタクシーの自動運転で仕事はなくなる?にまとめています。

公式求人の一覧|公表されている条件

2026年10月17日に各社の公式採用ページで掲載を確認した求人です。掲載順は順位ではありません。

会社・職種勤務地雇用形態給与(公表どおり)免許・経験の条件
Turing「自動運転開発ドライバー」東京都大田区(平和島)契約社員(3か月ごとの更新、正社員登用実績あり)時給2,500円〜4,500円普通自動車第一種(AT限定可)、免許取得後5年以上、過去3年間無事故・無違反
T2「オペレーションドライバー(大型トラック自動運転システム)」神奈川県海老名市正社員/アソシエイト社員月収35.4万円〜53.3万円(固定残業50時間分を含む)、想定年収500万円〜800万円大型自動車免許、大型トラックの運行経験3年以上
T2「大型トラック テストドライバー」神奈川県海老名市正社員月収28.5万円〜60万円(固定残業50時間分を含む)、想定年収400万円〜900万円大型自動車第一種、大型トラックの運転経験5年以上
Wayve「Vehicle Safety Operator」横浜または東京の拠点フルタイム公表なし日本の運転免許を5年以上保有、過去3年間に有責の保険請求なし
Wayve「Fleet Operations Trainer」東京のオフィス(週5日出社)フルタイム公表なし日本の運転免許、運転歴8年以上(主に日本)。日本語と英語
newmo「Field Integration Engineer(実車運用)」大阪市城東区(JOTO Base)正社員または業務委託年収500万〜700万円普通自動車運転免許

WayveとTuringは乗用車、T2はレベル4の自動運転大型トラックの開発会社です。newmoの求人は運転手ではなく、データ収集の車両と、セーフティドライバーの運用を管理する仕事です。

仕事内容|データ収集・テスト走行・監視・指導

求人に書かれている仕事を、種類ごとに分けて並べます(WayveとT2の英語・日本語の原文を編集部で要約)。

仕事の種類求人の記載
データ収集の走行Turing「一般道や高速道路などでの走行データ収集」/T2オペレーション「手動運転でのデータ収集」/Wayve「データ収集・検証の支援」
テスト・評価走行Turing「自動運転AIのテスト走行、評価走行」「定められた走行条件・ルートに基づく再現性の高い運転」/T2テスト「テストプロトコルに基づく試験走行」「自動運転/手動運転の両方における走行評価」
自動運転中の監視と介入Wayve「公道試験中に自動運転システムを安全に監視し、必要なときはいつでも介入する」
記録・報告・フィードバックTuring「走行中の車両挙動、周辺環境、自動運転AIの挙動に関する記録・報告」/T2オペレーション「試験走行結果についてレポートにまとめ…フィードバック」
車両の点検・準備Turing「車両・機材の簡単な確認、セッティング補助」/T2オペレーション「車両の日常点検やメンテナンス」
実際の運送T2オペレーション「幹線の長距離輸送オペレーション」「一部荷役作業が発生する場合があります」
指導・育成T2テスト「テストドライバー育成カリキュラムの企画・改善・運用管理」「同乗・追走しながらの実技指導」/Wayveトレーナー「研修プログラムの評価と改善、教材の作成」

Turingの求人は、求める運転を「速く走ることではなく、安全かつ再現性の高い運転」と書き、停止位置・加減速・車間距離・車線内のライン取りを「滑らかかつ再現性高く」調整できることを必須にしています。決められた条件で同じ運転を繰り返せることが、AIの評価には大切だということです。

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勤務時間とシフト

公道を走る仕事は、早朝・夜間のシフトがある求人が多くなっています。

  • Turing:平日の週5日。朝番05:00〜14:00か遅番14:00〜23:00をシフトで決定(実働8時間・休憩1時間)。休日は土日祝日。研修や実験などで10:00〜19:00になることもある
  • Wayve(Vehicle Safety Operator):運用は週7日。週40時間で、06:30〜15:30または14:30〜23:30。週末勤務ができることが条件。シフト表は可能な限り4週間以上前に出す
  • T2(オペレーションドライバー):1か月単位の変形労働時間制。勤務シフト表で始業・終業を決め、深夜勤務・休日出勤あり
  • T2(テストドライバー):裁量労働制、みなし労働時間8時間、標準就業時間9時15分〜17時30分
  • newmo:裁量労働制またはフレックスタイム(コアタイム11:00〜14:00)、立ち上げ期のため原則週5日出社

公表されている勤務時間は、1日8時間前後のシフトが中心です。タクシーの勤務の仕組みと比べたい場合はタクシーの隔日勤務とはが参考になります。

給与の書き方を読む|時給・固定残業代・想定年収

給与は会社ごとに書き方が違うため、同じ物差しで比べるときは注意が必要です。

会社・職種給与の書き方読むときの注意(求人の記載)
Turing時給2,500円〜4,500円経験・スキルに応じて決定。「年収換算で500万円~900万円程度の水準でオファーする想定」。契約は3か月ごとの更新で、更新時の査定で時給改定を検討
T2 オペレーションドライバー月収35.4万円〜53.3万円基本給24.7万円〜37.3万円+固定残業手当(50時間分)10.6万円〜16万円。50時間を超える分は追加支給。想定年収500万円〜800万円は「保証額ではありません」
T2 テストドライバー月収28.5万円〜60万円基本給19.95万円〜42万円+固定残業手当(50時間分)8.55万円〜18万円。想定年収400万円〜900万円は「保証額ではありません」
newmo年収500万〜700万円スキルや経験に応じて決定
Wayve公表なし-

T2の月収には50時間分の固定残業代が含まれています。残業がなくても支給されますが、基本給だけを比べると金額は下がります。Turingの時給は、契約時に時給で提示されると書かれています。いずれも幅が大きく、どこに決まるかは経験と選考で変わります。

タクシーの給与(歩合給)との違いを考えるときは、タクシーの歩合給の計算やタクシー運転手の手取りも合わせて見てください。

応募条件と選考|運転記録が見られる

テストドライバーの求人は、運転の記録を細かく確認するのが特徴です。

  • Wayve:選考で運転免許・運転記録・累積点数の証明書を確認し、横浜の教習所で2時間の運転試験を行う。採用は研修の修了、事前の確認、継続的な薬物・アルコール検査に合格することが条件。副業がある場合は申告する
  • Turing:重大事故・重大違反がないこと、過去3年間無事故・無違反、日常的に車を運転していることが必須。応募書類に日常の運転頻度・業務運転経験・年間走行距離・無事故無違反歴などを書くよう求めている
  • T2:大型トラックの運転経験(オペレーション3年以上、テスト5年以上)に加え、安全管理や運行管理の知識・経験。歓迎条件に運行管理者資格、けん引免許など

過去の違反や事故がどう扱われるかは、タクシー会社の採用でも気になる点です。タクシーの場合の法令上の要件はタクシー運転手の違反歴と採用で解説しています。

タクシー・ライドシェアの運転経験とのつながり

公式の求人と発表からは、旅客の運転経験が自動運転の開発に使われている例が確認できます。

  • 求人が経験として挙げている:Turingは「活かせる経験」に「タクシー/ハイヤー/送迎ドライバー経験者」、歓迎スキルに「ハイヤー、タクシー、送迎ドライバー等、プロドライバーとしての実務経験」を挙げています。
  • ライドシェアの運転手がデータ収集:newmoは2026年6月15日、大阪市城東区の拠点「JOTO Base」の開設を発表し、大阪・関西万博を機に運転の仕事を始めたライドシェアドライバーによる自動運転向けのデータ収集走行を5月からシフト制で始めたと説明しました。発表によると、データ収集ドライバーの募集には80名を超える応募があり必要数はすぐに埋まり、今後の増車に合わせて数十名規模へ広げる予定としています。
  • 東京ではタクシー会社の乗務員が同乗役:GO・Waymoの取り組みでは日本交通の乗務員が、Uber・Wayve・日産の試験運行(2026年後半予定)では日の丸交通の乗務員が、自動運転車に同乗すると発表されています。詳しくは自動運転のセーフティドライバーとはで解説しています。

なお、Waymoが東京で公式に募集している職種(2026年10月2日更新)は、路上で止まった車両の回収体制づくりや、重大事案の対応リーダーなどの管理職・専門職で、運転手の募集ではありません。

テストドライバーの求人は二種免許を条件にしていませんが、東京の自動運転タクシーの試験ではタクシー会社の乗務員が同乗役を担っています(日の丸交通は計画)。二種免許との関係は自動運転タクシーに二種免許はいるのかで整理しています。ライドシェアの働き方はライドシェアドライバーの求人と仕組み、タクシーの求人はタクシードライバー求人から探せます。

出典・一次情報

本記事の記述は、次の公式求人・公式発表に基づいています(いずれも2026年10月17日閲覧)。

求人の掲載について

求人の内容は閲覧日時点で各社の公式採用ページに掲載されていたものです。募集は予告なく終わったり条件が変わったりします。応募前に必ず各社の採用ページで最新の内容を確認してください。本サイトはこれらの会社の求人を取り次いでいません。